― 歯科コンサルタントが実践する歯科医院経営の分析手法 ―
歯科医院の経営課題は、よくこのように語られます。
「売上が伸びない」
「人が足りない」
「自費が増えない」
しかし歯科コンサルタント/歯科経営コンサルタントの現場では、
こうした“大きな課題”のままでは、解決できないことがほとんどです。
なぜなら、
問題は“細かく分解しないと原因が見えない”からです。
歯科医院経営を改善するために重要なのは、
ミクロに分解すること
です。
なぜ「大きな問題」のままでは解決できないのか
例えば、「売上が伸びない」
という課題があったとします。
このままでは、
- 広告を増やす
- 自費を強化する
- 診療時間を増やす
といった、
的外れな対策になりやすくなります。
歯科コンサルタントの現場では、
まずこの“曖昧な問題”を分解します。
売上は分解できる
歯科医院の売上は、シンプルに分解できます。
売上 = 患者数 × 単価
さらに分解すると、
患者数= 新患数 + 再来院数
単価= 保険診療 + 自費診療
ここまで分解することで、
- 新患が足りないのか
- リピートが弱いのか
- 自費が少ないのか
といった、
本当の原因が見えてきます。
さらにミクロに分解する
ここからが重要です。
例えば「新患が少ない」と分かった場合でも、
さらに分解します。
- 問い合わせ数が少ないのか
- 予約率が低いのか
- 来院率が低いのか
「再来院数」が問題なら、
- キャンセル率が高いのか
- メンテナンス移行率が低いのか
ここまで分解すると、
具体的に何を改善すべきかが明確になります。
人材の問題も分解できる
「人が足りない」という課題も同じです。
そのままでは、「採用しよう」
という結論になります。
しかし実際には、
- 生産性が低い
- 業務分担が曖昧
- 教育体制が整っていない
といった問題が隠れていることも多いです。
歯科コンサルタントとして見ると、
採用ではなく“仕組み”の問題
であるケースも少なくありません。
ミクロ分解の3つのポイント
歯科医院経営で問題を分解する際には、
次の3つが重要です。
① 数字で分解する
感覚ではなく、
- 売上
- 患者数
- 稼働率
などの数字を使います。
② 原因を一段階ずつ深掘る
「なぜ?」を繰り返し、
問題を細かくしていきます。
③ 改善できる単位まで落とす
最終的には、
「明日から何をするか」
まで具体化します。
ミクロ分解ができると経営は変わる
歯科コンサルタント/歯科経営コンサルタントの支援では、
この分解を行うことで、
- 改善の優先順位が明確になる
- 無駄な施策が減る
- 短期間で結果が出る
といった変化が起こります。
歯科医院経営は、
問題の見え方が変わるだけで結果が変わる
と言っても過言ではありません。
まとめ|歯科医院経営は「分解」で見える
歯科医院の課題は、
そのままでは解決できません。
- 売上
- 人材
- 自費
すべての問題は、
分解することで本当の原因が見える
ようになります。
脱・ノープラン歯科経営とは、
問題を構造的に捉える歯科医院経営です。
その第一歩が、
ミクロ分解です。

次回予告|時系列分析でわかる歯科医院の衰退サイン
歯科医院の経営は、
ある日突然悪くなるわけではありません。
実は、少しずつ変化が現れています。
歯科コンサルタント/歯科経営コンサルタントの現場では、
数字の推移を見ることで、
早い段階で“衰退のサイン”に気づくことができます。
次回は、「時系列分析でわかる歯科医院の衰退サイン」
について解説します。