― そのMS法人、設立したままになっていませんか? ―

MS法人を設立している歯科医院は年々増えています。
しかし、実際にご相談を受ける中で多いのが、次のようなケースです。
- MS法人を作ったが、正直うまく活用できている実感がない
- 会計事務所に任せて設立したが、その後見直していない
- 節税にはなっているが、それ以外のメリットを感じない
MS法人は、
設立して終わりではなく、医院の成長や状況に合わせて見直すことが重要な法人です。
設計を見直すことで、
MS法人は歯科医院経営における大きな武器になります。
本記事では、
歯科医院がMS法人を見直すべき代表的な5つのタイミングを解説します。
タイミング① 医院の売上・利益が大きく変わったとき
開業当初と現在では、
医院の規模や利益は大きく変化していることが多くあります。
例えば:
- 売上が大きく増加した
- スタッフが増えた
- 分院を検討している
こうした変化があった場合、
当初のMS法人設計が現在の規模に合っていない可能性があります。
MS法人は、
医院の規模に応じて役割を調整することで、
より効果的に機能します。
タイミング② 医療法人化を検討・実施したとき
個人事業から医療法人へ移行する場合、
MS法人の役割は大きく変わります。
確認すべきポイント:
- 医療法人とMS法人の役割分担
- 資産の保有先
- 経営管理の構造
医療法人化は、
MS法人設計を見直す最も重要なタイミングの一つです。
設計が適切でない場合、
MS法人が機能しなくなることもあります。
タイミング③ 不動産や設備など大きな資産を取得するとき
歯科医院では、
- 建物の購入
- 土地の取得
- 高額医療機器の導入
など、大きな投資が発生します。
このとき重要なのは、
「どの法人が資産を保有するか」です。
MS法人を活用することで、
- 資産管理の柔軟性
- 将来の承継のしやすさ
- 経営リスクの分散
といったメリットが生まれる可能性があります。
タイミング④ 事業承継や将来設計を考え始めたとき
MS法人は、
事業承継や資産承継において重要な役割を果たします。
例えば:
- 子どもへの承継
- 第三者への承継
- 老後資金の設計
こうした将来設計を考えるタイミングは、
MS法人を見直す絶好の機会です。
設計次第で、
承継の選択肢は大きく変わります。
タイミング⑤ MS法人の役割を説明できないとき
最も重要な判断基準は、
院長先生自身がMS法人の役割を説明できるかどうかです。
例えば、
- なぜMS法人があるのか
- 医院とMS法人の役割分担は何か
- 将来どう使う予定なのか
これらが曖昧な場合、
MS法人が十分に機能していない可能性があります。
実際、
「会計事務所に勧められて作ったが、詳しくは分からない」
というケースは少なくありません。
MS法人は「作り直す」のではなく「見直す」ことが重要
MS法人が機能していないと感じても、
多くの場合、法人を作り直す必要はありません。
- 役割を整理する
- お金の流れを見直す
- 将来設計に組み込む
ことで、
MS法人は本来の機能を発揮できるようになります。
MS法人は、
歯科医院経営のスキームの一部です。
医院の成長に合わせて見直すことで、
その価値を最大化できます。
歯科医院のMS法人は「設計」で価値が決まる
MS法人は、
- 節税だけの法人
ではなく、 - 歯科医院の将来を支える経営基盤
です。
設計が適切であれば、
- 経営の安定
- 資産の保全
- 承継の選択肢拡大
といった大きなメリットをもたらします。
歯科医院のMS法人について詳しく知りたい方へ
歯科医院のMS法人について、
医療法人との違い、失敗事例、正しい設計の考え方までまとめた
「歯科医院のためのMS法人完全ガイド」もあわせてご覧ください。
MS法人を検討している方、
すでに設立して見直しを考えている方にとって、
重要な判断材料となります。