社員教育訓練やデザイナー育成指導は美大でのデザイン教育を含めて私の経歴の中で大きな比重を占めていますが、これまでの経験とノウハウをまとめたセミナーを開催させて頂きました。今回は一般業種様向けの内容で6月14日(水)に多治見本社、6月16日(金)に名古屋オフィスで開催しました。セミナー名は「問題解決のための思考の整理術」と若干堅い表現ですが、ベースは独自に開発したデザイナー育成プログラムの応用版です。
医師・歯科医師の先生方にはスタッフ育成部分を強化した内容にして、7月6日(木)と7月20日(木)に開催を予定しています。
人の思考と行動の関係を図式化したBAM理論(Brain Action Map)の考え方をご説明しました。簡単に言うと、横軸《意識ー無意識》と縦軸《見えるー見えない》を交差させた4つのエリアを意識と行動が右往左往するというMapです。
「人は考える葦である」と言われますが、《考えるエリア》は図の思考エリア(意識・見えない)になります。仕事をしていても遊んでいる時も、寝ている時でさえ夢の中で《思考エリア》は休みません。そして、デザイナーにとって最も大切なクリエイティブなアイデアや気づきもこの場所に閃くのです。
しかし、人によって気づきの質と量が異なります。同じ環境にいても、気づく人と気づかない人ではこのエリアに入る情報量が雲泥の差になります。なので、様々な気づきの方法とヒントをセミナーではご紹介しています。
そして、このBAMで最も注力して鍛えたいのが《感性》エリアです。
意識していなくても、身体が勝手に意識していることがあります。それは人として生存を維持するため必要な情報だけを取捨選択しているというホメオスタシス(恒常性)が影響しています。意識していなくても無意識に身体が意識している状態・・・この力を少しでも身に付ければ気づきのパワーと鋭い感受性が得られると思っています。
簡単に言うと、《勘》というやつです。
刑事の勘、女の勘、などと同様に、デザイナーの勘を鍛えるプログラムがオリジナルです。それを経営者の問題解決力やスタッフの自己啓発に応用できるようにアレンジしました。
それには、最も大切なツールがあります。『ホワイトノート』と名付けた《感性エリア》の出来事を記録する秘密のノウハウです。
このツールを活用したセミナーを8月18日(金)から全6回のゼミとして開催します。
是非、この機会をご利用いただければと思います。
クオリアグローバルマネジメント株式会社
ブランディングアドバイザー/二級知的財産管理技能士
下尾邦之