9月9日(月)から12日(木)までの4日間、当社では名古屋造形大学の学生8名を迎え、初のインターンシップを実施しました。
このインターンシップは、学生が社会に出る前にビジネスの現場を体験し、実務を学ぶ貴重な機会です。
当社では、従来の「就業体験」や「ワークショップ型」とは異なるアプローチで、3ヶ月をかけて独自のプログラム「クオリア型」を構築し、学生に新たな気づきと学びを提供しました。
クオリア型プログラム:現場から学ぶ力を養う
当社の「教育ビジネスサポート」事業では、芸術・美術大学の学生に対して、経営教育や企業支援のノウハウを提供しています。今回のインターンシップもその一環として、学生が実際のビジネス現場で「プロの考え方」や「視点」を学ぶことを重視しました。私自身、名古屋造形大学での教育経験を活かし、メンターとして学生たちの成長をサポートしました。
PDCAプロセスの導入と実践
ビジネスの現場では、問題解決や改善を行う際にPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルが重要視されます。今回のインターンシップでも、このPDCAプロセスを学生に体感してもらうことを目的に、Googleフォームを活用した日々の振り返りを実施しました。学生たちは、毎日PDCAレポートを作成し、振り返りを入力。これにより、計画と実行の振り返りを行いながら次のステップを考えるというプロセスを学びました。 結果として、学生たちは非常に熱心に書き込みを行い、インターンシップへの高い意識と強いコミットメントを改めて実感しました。
濃密な4日間:学生たちの挑戦
当初は5日間のプログラムを予定していましたが、他社のインターンシップ参加希望者を配慮し、4日間に短縮。そのため、とてもハードな日程になりましたが、学生たちの吸収力と集中力のおかげで、密度の高いインターンシップとなりました。
これまで例の無い「大学と企業の提携型インターンシップ」という大学の期待に応え、学生たちは毎日120%の力を発揮しながら、エネルギッシュに取り組んでくれました。
経験から学びへ:感覚の内在化
インターンシップは単なる業務体験ではなく、学生たちがプロの視点を実践し、体感を通じて知識を深める場となりました。得られた経験は知識としてだけでなく、感覚としても内在化され、学生たちにとって大変貴重な学びの機会となったと感じています。 特にPDCAプロセスを活用した振り返りは、学生たちが自ら改善点や次のアクションを考える重要なトレーニングとなり、今後のキャリアにも活かせる体験となったことでしょう。
名刺入れの贈呈:微笑ましい瞬間
初日には、当社のロゴをレーザー刻印したオリジナルの名刺入れを学生たちに贈呈しました。午後の自己紹介プレゼンテーション後、彼らが社員から受け取った名刺を大切に名刺入れにしまう姿が、初々しく微笑ましく、学生たちの新たな一歩を感じさせました。
最終プレゼンテーション:ブランディングの学び
最終日には、協力企業《栄ステンレス様》にもご出席いただき、学生たちはグループごとに最終プレゼンテーションを行いました。彼らは、自分たちのグループを「会社」に見立て、社名やロゴを作成し、自社のCI(コーポレート・アイデンティティ)を発表。
興味深かったのは、企業(栄ステンレス様)のブランディング戦略がグループごとに異なり、1つのグループは技術力に焦点を当ててクールでハードなイメージを、もう1つのグループは社長の情熱に着目し、温かみのあるイメージを表現したことです。
学生たちは、ブランディングが何を伝えるかによって結果が大きく異なることを学びました。
未来への展望:新たな挑戦と可能性
今回のインターンシップを通じて、学生たちは貴重な経験を積み、企業とのつながりも深めました。当社では今後も産学連携やインターンシップを通じて、学生に実践的な学びの場を提供していきます。 若い世代の新しい発想や感性を活かした「集客」や「集患」、そして「新商品開発」に関心のある企業様は、ぜひ当社にご相談ください。彼らの感性が、貴社の新たな可能性を広げる一助となることでしょう。
ブランディングアドバイザー
二級知的財産管理技能士
下尾邦之